お人好しの悪役令嬢は悪役になりきれない
「とりあえず、練習も兼ねてたくさん作ったけど……こんなに要らないな」
「個人発表で提出出来るのは、基本一つだけですものね」
「じゃあ、発表用と自分用以外はリエートとニクスにあげましょ。材料を提出してくれたお礼ってことで」
「いいですね。早速、渡しに行きましょう」
『善は急げです』と言い、私は席を立つ。
ルーシーさんも同じように立ち上がり、テーブルの上を片付け始めた。
『こっちは発表用と自分用』と分ける彼女に習い、私も幾つかブレスレットを手に取る。
残りは宝石を持ってきた時の袋に詰め、蓋を閉めた。
「あっ!悪いんだけど、これはリディアが持ってくれる?」
「もちろん、構いませんよ」
二つ返事で了承し、私は袋を慎重に持ち上げた。
落とさないよう気をつける私の前で、ルーシーさんはどこかホッとしたような表情を浮かべる。
「個人発表で提出出来るのは、基本一つだけですものね」
「じゃあ、発表用と自分用以外はリエートとニクスにあげましょ。材料を提出してくれたお礼ってことで」
「いいですね。早速、渡しに行きましょう」
『善は急げです』と言い、私は席を立つ。
ルーシーさんも同じように立ち上がり、テーブルの上を片付け始めた。
『こっちは発表用と自分用』と分ける彼女に習い、私も幾つかブレスレットを手に取る。
残りは宝石を持ってきた時の袋に詰め、蓋を閉めた。
「あっ!悪いんだけど、これはリディアが持ってくれる?」
「もちろん、構いませんよ」
二つ返事で了承し、私は袋を慎重に持ち上げた。
落とさないよう気をつける私の前で、ルーシーさんはどこかホッとしたような表情を浮かべる。