契約夫婦はここまで、この先は一生溺愛です~エリート御曹司はひたすら愛して逃がさない~【極甘婚シリーズ】


 やっぱり、予想通り蓮斗さんが返済を……。

 我が家が借金を抱えていることは、もちろん蓮斗さんには話していない。

 蓮斗さんほどの身分の方になれば、たとえ契約結婚とはいえ相手の身辺を調べるのが普通なのかもしれない。

 でも、借金なんか抱えている家庭の娘と一緒になるなんて、蓮斗さん的にも、もちろんご両親からしても言語道断ではないのだろうか。そんなことを今更考える。


「お姉ちゃんに、電話しなきゃ……」


 その後、やはり返済は蓮斗さんだったことを姉に報告した。

 姉は、『やっぱり……』と驚きながらも納得していた。

 通話を終えてスマートフォンを見ると、さっき電話をかけ直すと言って通話を終えた蓮斗さんからメッセージが入っていた。


【少し遅くなるかもしれない。待たせるのは悪いから、気にせず眠って。明日には帰るから、会ったらゆっくり話そう】


 そんなメッセージを見て、やっぱりなにか作ろうとキッチンに向かった。

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