契約夫婦はここまで、この先は一生溺愛です~エリート御曹司はひたすら愛して逃がさない~【極甘婚シリーズ】


 翌日。二月十四日。

 今日はもともと午前のみの出勤で、十三時まで働いて退社した。

 ちょうど蓮斗さんも帰国する日で、もしかしたら夕飯は一緒に新居で取るかもしれない。

 それを考えたら、食事の支度をする時間も取れるからタイミング的に半休を取っていて正解だった。

 会社からマンションに帰る途中でスーパーマーケットに立ち寄る。

 考えてみれば、蓮斗さんの食事の好みもまだ聞けていなかった。和洋中、どれが好きだとかるのかな?

 食事は何度か一緒にしたけれど、どれも非日常なオシャレで豪華なものばかり。

 普段、自宅ではどんなものを食べているのだろう。

 もしかして、外食が主で家庭料理みたいなものは食べないのかもしれない。会食とか多そうだし……。

 そもそも、蓮斗さんのような方は一般的な家庭料理なんて口にするのだろうか。肉じゃがとか、野菜炒めとか、私が普段作ったり食べたりしているようなメニューなんか縁がなさそうなイメージしかない。

 ともかく、好みは会った時に訊くとして、苦手な食べ物やアレルギーの食材だけは把握しておきたいもの。

 考えた結果、今日はビーフシチューとサラダ、パンを焼いてみることに決めて材料を買って帰った。

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