契約夫婦はここまで、この先は一生溺愛です~エリート御曹司はひたすら愛して逃がさない~【極甘婚シリーズ】
帰宅後、買い物してきた食材を冷蔵庫にしまっていく。
冷蔵庫の一角には、昨晩作ったチョコレートプリンが冷やされている。
バレンタインデーになにか手作りお菓子を作りたいと思い、昨晩作っておいた。
今日ここに帰ってきたら食べてもらえたらいいなと思っているけど、蓮斗さん甘いもの嫌いじゃないかな……?
冷蔵庫に食材をしまい終えた時、スマートフォンが着信する。
画面には蓮斗さんの名前が表示されていた。
「はい」
《澪花? お疲れ様。今、大丈夫?》
「お疲れ様です。はい、今、新居のマンションです」
《そうか、もう帰ってたんだな。半休と聞いていたから、もしかしたら帰宅してると思って》
「どうかされたんですか?」