契約夫婦はここまで、この先は一生溺愛です~エリート御曹司はひたすら愛して逃がさない~【極甘婚シリーズ】


「わぁ……きれい」


 数十メートルあるバージンロードの先には、青い海が広がる。

 バージンロードの途中からはガラス張りになっていて、ガラスの祭壇の向こうには空と海がとけ合う水平線が広がっている。

 大きな窓から入り込む自然光が白いチャペルと光らせているようだった。

 蓮斗さんに連れられ、共にバージンロードを歩いていく。祭壇の前まで行き足を止めた。


「ネットの画像では見ていましたが、実際に来てみるとスケールが……」

「うちの親の強い希望でうちで挙式披露宴をすることになるが、澪花は式を挙げたい場所は別になかったか?」

「え……? ないですよ。むしろ、私の人生でTACHIBANAのチャペルで結婚式を挙げられるなんて考えもしなかったので、逆にいいのかなって思っているほどで……」


 もっと言えば、結婚自体私の人生には無縁だと思っていた。

 蓮斗さんと出会って、私の人生は一変したのだ。

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