契約夫婦はここまで、この先は一生溺愛です~エリート御曹司はひたすら愛して逃がさない~【極甘婚シリーズ】
蓮斗さんの手が髪に触れ、垂れる髪を耳にかけられる。視線を上げると不意に唇を奪われた。
「っ……蓮斗、さん……?」
微笑を浮かべた蓮斗さんが私の後頭部に手を添え、ゆっくりとベッドに体を倒していく。
私を組み敷き両手を重ね合わせた。
「澪花、抱きたい」
こんな風に蓮斗さんが私を求めてくれるのはもう何度も経験しているのに、そのたびに初めてのように鼓動が高鳴ってしまう。
「蓮斗さん」
応えるように蓮斗さんの首に両手を回す。
愛される悦びを知ってしまったから、彼の体温に包まれたいし、逞しい体に触れたい。
とろけるような口づけでうっとりすると、蓮斗さんが寝室の照明を暗く落としてくれる。
薄暗い部屋で見つめ合い、微笑み合って触れるだけのキスを交わす。
気持ちが昂り、蓮斗さんのTシャツの裾から手を忍び込ませた。引き締まった腰から背中へ指を這わせてシャツをめくり上げていく。
「っ、澪花?」
どこか驚いたような蓮斗さんの声。私からこんな風に積極的にくることなんて初めてだからだろう。
「嫌、ですか……?」
蓮斗さんの綺麗な顔を見つめ、背中を撫でる。
見つめ合うと彼の指先も私の服の中に入ってきた。
「嫌なわけあるか。最高にぞくぞくする」
下着のホックが外され背中がふっと楽になる。
蓮斗さんは噛みつくようなキスで唇を塞ぐと、私の首筋に顔を埋め口づけた。