契約夫婦はここまで、この先は一生溺愛です~エリート御曹司はひたすら愛して逃がさない~【極甘婚シリーズ】
萌花さんと話した直後、澪花の家庭の事情、そして以前付き合っていたというあの男について人を雇い調べた 。
澪花の父親はすでに亡くなっていると聞いてはいたが、澪花がまだ小学生の頃に蒸発している。
その理由が不倫の末の蒸発で、その数年後、家に戻ることなく亡くなった知らせを家族は受けたようだ。
それだけでも十分なほどだが、父親は他所で多額の借金を抱えたまま帰らぬ人となった。
お義母様とは籍を抜いていなかったため夫婦関係にあり、その保証人は配偶者であるお義母様へ。
知らぬ間につくっていた借金の返済をする羽目になったのだ。
恐らく、お義母様があの状態では、姉妹でその返済にあたっているのだろうと推測する。
そして、澪花の付き合っていたあの男についてもわかった。
家はこの辺りでは少々評判の悪い墓石屋で、男はその家の次男だという。
それなりに裕福な家庭ではあるものの、男の素行は悪く、学生時代から問題を起こしては金品で親が解決するという甘やかされた生き方をしてきたようだ。