蝶と柊 ~冷たくて甘い君~
月の光
プロローグ
いつだって、蓋をして生きてきた。
何に、と問われれば、全て、と答えたくなる。
「真優」
化けの皮の自分で他人に心を開くのは簡単だ。
でも、それが人様に知れ渡った時。
「…来ないで」
どれだけ絆や信頼とやらを深めたとて。
「…そっか」
誰もが私を置いていく。
「…これでいいんだ」
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