ケーキだけかと思ったら…私まで中条くんに溺愛されました
 それから毎日、色々なお菓子を中条くんのために作って、学園に持っていくことになった。

「中条くんは、私が作ったお菓子の中で一番何が好きなの?」って質問をした時に「ケーキ、かな? イチゴのショートケーキは特別」って答えてくれた。

だから本当はイチゴのショートケーキばかり作りたいけれど、時間と材料費がかかるから、なかなか作れなくて。

 でも私が作るお菓子を毎回「美味しい」って言ってくれて、楽しみにしてくれていた。

「今日は、何作ったの? 早く食べたい」って朝、中条くんから話しかけてくれるようにもなった。中条くんは自分から進んで話しかけるタイプではないから、それも特別に感じられる――。

 何を作ろうか考えるのも楽しいし、お菓子を作るのも今までよりも更に楽しく感じてきた。お菓子作りが大好きだし、それを届ける相手もいて。

 しかも中条くんは、毎回私のお菓子を食べて、キラキラしてくれる。

 私の心も中条くんのキラキラに比例して、いっぱいキラキラしてきた。

☆。.:*・゜
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