こわがりちゃんとサイキョーくん!①

 「……あの女は?」
 「ん? あの子はねぇ――
 わたしのお友達、第1号だよ!」

 ほっぺが変な方向に伸びるくらい、ずっと笑うわたしを見て、ニャーちゃんは、静ちゃんが顔を出していた窓を見る。
 その後「フッ」と笑い、また寝てしまう。

 何を思って、笑ったんだろう?
 楽しいことを想像してくれたらいいな。
 今のわたしの、頭の中みたいに!

 「おやすみ、ニャーちゃん」

 そうして、対猫又戦は終わる。
 誰も怪我することなく、平和に。



 ――と思っていたら。


 事件は、その数日後に訪れた。
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