優しい鳥籠〜元生徒の検察官は再会した教師を独占したい〜
「……私……愛されたいの……自分だけが好きな恋じゃなくて、ちゃんと愛されたかったーー」

 翼久にキスをされて目を閉じたが、すぐに唇が離れてしまう。不安になって目を開けると、 Yシャツを脱ぎ捨てた翼久が覆い被さってきた。

「じゃあ俺が愛し尽くしてあげる」

 つぐみは頷くと、翼久に強く抱きつく。まるで心も体も、火がついたかのように熱くなった。

「俺の部屋、1Kなんだ。だからずっと同じ部屋にいることになるけど……覚悟は出来た?」

 つぐみはゴクリと唾を飲み込む。自分から行くと言ったんだもの。覚悟はしたし、後戻りもするつもりはない。

「うん、大丈夫……」
「それなら良かった」

 翼久は鍵を閉めるとつぐみを壁際に立たせた。ピタリと体が吸い付くように抱きしめられ、つぐみを見下ろす瞳は熱を帯びている。熱い視線に溶けそうになりながら、塞がれた唇から甘い吐息が漏れた。

「やっとつぐみさんに手が届いた……」

 翼久の手がつぐみのブラウスをたくしあげ、中へ入り込んだ指があっという間にブラジャーのホックをはずし、彼の指が胸の頂を指先で攻め始める。

「つぐみさんの頭も心も俺のことでいっぱいになるまで、この部屋から出してあげない。だから俺だけを求めて、俺だけを愛して」

 翼久の言葉が、まるで呪文のようにつぐみに魔法をかけていく。彼とのキスもセックスも初めてなのに、もう昔から想い合っているかのような温かさを感じた。

 とはいえ体を重ねるのは久しぶりだし、感覚を覚えているか不安になったが、そんな心配は無用だった。翼久から与えられる刺激に、つぐみの体は小刻みに震え、仰け反った。

「まだ立っていられる?」
「うん……でもどうして……あっ……そこはダメ……!」

 つぐみが返事をするや否や、翼久はつぐみのフレアスカートのジッパーを下ろし、恥ずかしい姿になってしまう。ストッキングから透けて見えるショーツを隠そうとしたが、それすらもあっという間に下ろされ取り去られてしまった。
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