お姫様が拾われると溺愛が始まるらしい
私の地元の海は透き通っていて綺麗なんだ。


今も小さい子供とかが水で遊んだりしている。


見るのはすき。


入ったことは無いけど子供たちが楽しそうに遊んでるのを見ていたら、自分まで楽しくなるような気がする。


「ねね!ちょっと足だけでも海に入らない?」


「海に入る?」


「だって日生さん海に入ったこと無いんでしょ?」


言ったっけなそれ。


言った覚えは無いけど有馬さんには分かっているらしい。


ぶわっと熱気に包まれた風が通って暑いなと思った。


冷たそうだし気持ちよさそうだろうな。


「うん。じゃあ足だけ入ってみる」


「やったー!」


有馬さんが両手を上げて喜んでいる。
< 114 / 230 >

この作品をシェア

pagetop