お姫様が拾われると溺愛が始まるらしい
私をみた有馬さんは笑顔で手を振った。


有馬さんも大声で私の名前を呼ぶ。


「日生さーん!!ってことで友達来たからさよなら!!」


「え純恋ちゃん?」


「はへっ……?」


有馬さんの声は聞こえたんだけど、今心做しか界の声がしたような。


気の所為……だよね?


「純恋ちゃん?純恋ちゃん!」


やっぱり聞こえる!!


振り向いたら界と界の友達、青柳くんが立っていた。


なんで居るの?


それだけが頭の中でぐるぐるしてる。


というか私がメイクなんてしてたら絶対ドン引きだよ。
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