お姫様が拾われると溺愛が始まるらしい
無理やり貼ろうとしたけど無理っぽい。


「はぁ……貼れない」


「仕方ねぇな」


私から絆創膏を奪い取ってん、と手を差し出した。


「絆創膏貼るから足だせ」


「えっ、ええ?」


言われた通りに足を出すと、優しく触れて絆創膏を貼り始めた。


少しくすぐったくて笑いそう。


それより青柳くんって私に触れて大丈夫なの?


体調悪くなったりしないのか心配だな。


青柳くんが平気そうな顔をしているからいっか。


今は甘えちゃおう。


絆創膏を張っている青柳くんの顔を凝視。


何回みても綺麗な顔。


こんだけ綺麗なら女の子を選び放題なのに、女の子が苦手なんて過去に何かあったのかな……?
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