お姫様が拾われると溺愛が始まるらしい
「じゃあこれでいっか!先生!ここ6人で決まり!」


有馬さんが先生の元に駆け寄って、私たちの名前を言っていく。


結構あっさり決まったけど、女の子は悲しそうにしているし、男の子たちはみんなで慰めあっている。


「えっと……楠くん、宮野さんよろしくね」


「うん」


「うん、よろしく」


両手で2人と握手をしてにこにこしていたら、青柳くんがじっと手元を見ているのがわかった。


青柳くんともやっておこうかな。


その時、私は告白されたことを思い出してかっ、と頬が赤くなった。


私から触れるのもなんか気まずいし、意識してるみたいで恥ずかしい。
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