お姫様が拾われると溺愛が始まるらしい
怖いし、速いし風で目が乾く……!


ぐいっと曲がって終わりかと思ったら、上がって……落ちて、曲がって……。


止まった時には私はぐったりと項垂れていた。


よ、酔った。


楽しかっけどちょっと目が回って、気分が悪い。


フラフラするし、楽しいのに乗らなかったら良かったって思っちゃう。


「純恋大丈夫か?」


「はへっ……!?」


青柳くんに心配されて、私は変な声を上げて真っ赤になった。


や、やめて見ないでー!



というか今話しかけられたら私、ショートしちゃうって……!


「純恋、今話せる?」


「う、うん。じゃあ彰とちょっと話してくるね」


「行ってらー!」


彰に腕を引かれて私と彰は、みんなに見えない所へ歩いていった。
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