お姫様が拾われると溺愛が始まるらしい
周りで調理していたクラスメイトたちは、数人私の方を見て口元を抑えている。


悲鳴を上げるのを我慢するような顔に恥ずかしさが込み上げた。


すぐに離れて青柳くんのお米を火の上に置いた。


これであとは時間計ってご飯は完成だ……!


「有馬さんおまたせ」


「あっ、日生さん!!どうやったらいいの?」


「えっとね」


「みんなおまたせー」


「宮野さん!」


やっと帰ってきてくれた……!


と思って宮野さんの顔を見ると、さっきより暗くなっている気がした。


でも表情は柔らかくて、私が見間違えたのかなと疑った。
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