お姫様が拾われると溺愛が始まるらしい
「なぁ、純恋」


「ん?」


「俺と付き合ってくれるか」


「……当たり前、だよ」


今度は私から。


愛おしさに負けてしまい、固まる青柳くんにギュッと抱きついた。


すぐに離れたけど、逃げようとした所を止められてしまう。


「純恋これからよろしく」


「こちらこそっ……!!」


幸せの涙が溢れた瞬間、私は笑顔で青柳くんに笑いかけた。





「今日はありがとう」


「別に。日生、青柳と付き合ったんだろ」


「え、ええっ!?な、なんでその事知ってるの?」


「見たらわかるから」


ふいっと顔を背けられて私はショックを受けた。


なんで知ってるのかも気になりすぎて……。
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