お姫様が拾われると溺愛が始まるらしい
もちろん2人きりになってからも、純恋が話を切り出すことはなく、無言の空間。


いても立ってもいられなくなり、結局自分から話を切り出す。


「俺は純恋が好きだ……」


純恋の顔がみるみる赤くなるのが、見ててすごく愛おしかった。


もじもじと俯くのもすごく可愛い。


「す……き」


愛おしさと恐怖が混ざった感情を感じていた時、純恋がか細い声で言ってくれた。


それは確かに聞こえたんだ。


すきって。


純恋が俺をすきなんてすぐに信じることなんてできなかった。


何度も確認して、それを自覚した時には、おれの顔は既に真っ赤。
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