お姫様が拾われると溺愛が始まるらしい
その手を伸ばしてくれてる間に、取るべきだ。


「明日……行ってみて無理そうだったら保健室に戻るけど、それでもいいなら明日は行く」


「……!じゃあ家迎えに行く」


「じゃあ俺も行くね」


「ありがとう。青柳くんも一応、これからよろしくね」


全く話さない青柳くんの顔を見て私は微笑んだ。


これからよろしくね、という意味を込めて。


なのになぜか顔を真っ赤にさせて、私に背を向けた。


「優希……?何してんの」


「優希どうかしたの?」



さっきと全くもって様子が違う青柳くんに、私たちは驚いていた。
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