お姫様が拾われると溺愛が始まるらしい
「だからさ純恋ちゃん、安心して教室入って」


「ああ、俺と優希が居るし別に大丈夫」


「……」


私が教室に入るのを心配に思っているのを知った界達が、私が安心できるように言葉をかけてくれる。


青柳くんは口を閉ざしたまま小さく頷いてくれて、なんだか自信がついてきた。


今日は頑張れるような……そんな気がした。


「あっ、そうだ。純恋ちゃんって甘いもの好き?」


甘いもの、という単語に私と何故か青柳くんがピクリと反応した。


だって私甘いものが大好きなんだもん。


とろけるクリームもスポンジも、その上にのるフルーツも……お菓子もカップケーキとかなんでも大好き。


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