お姫様が拾われると溺愛が始まるらしい
遅刻を覚悟して足を緩めた時、目の前で誰かが止まった。


その顔はクールで落ち着いている青柳くんの整った顔。


まさか青柳くんが止まってくれるとは。


「遅い。走るって言ったの日生だろ。諦めて歩くな」


「う……」


厳しいよ……。


まぁ仕方ないし、言ったのは私。


走ろう。


私のせいで青柳くんが遅刻したら困る。
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