お姫様が拾われると溺愛が始まるらしい
「青柳くん、大丈夫だから元に戻っていいよ」


「別にしんどくない」


なんか……淡々としてるからか口出ししにくい。


でも守ってくれる……?ならいいのかな。


今は青柳くんに甘えてしまおう。


「……ありがとう」


その後、駅から降りると酔いはなかった。


青柳くんって小さな気遣いが出来るんだな……これは絶対モテモテになる。


まず私たちが一緒に登校してきたら、騒ぎになるし私はさらに1人になるだろう。


モテモテすぎる3人全員が私といるなんて、女の子たちは黙ってない。


学校に近づくにつれて、同じ制服を着た人がチラチラ見えるようになっていく。
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