お姫様が拾われると溺愛が始まるらしい
「ええっ!?私が界先輩を好き?ないないっ!あくまで1人の推しとして好きなの!」


「あはは、有馬さんに推されてる俺幸せ者だな」


「うううっ界先輩眩しすぎます……!!」


「大袈裟だなぁ~」


「純恋、ハンバーグのソースついてる」


「えっ」


手鏡で確認すると口元にソースが付いていた。


こんな間抜けな姿で居たなんて恥ずかしい……。


ティッシュを取り出して拭いた時、私のスマホが鳴った。


それはメッセージじゃなくて電話。


誰だろう。


その相手の名前は私の担当の人だった。


名前は水原さん。


連載の話かもしれないと思って、みんなに慌てて電話が来たことを言って生徒会室を出た。
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