お姫様が拾われると溺愛が始まるらしい
とにかく戻って早く食べないと時間が無くなる。


生徒会室のドアをガララっと開けてみんなに向けて笑った。


何もなかったように……。


「お電話終わりました」


「純恋ちゃんおかえり」


「日生さんおかえりなさ~い!!」


「ん」


「いきなり抜け出してごめんなさいっ……」


でもお仕事の電話だったから仕方なかったんだ。


私が純だと言うことを知らない有馬さんの前で、仕事の電話でしたなんて言えないんだけど。


でもみんながおかえりって言ってくれるのは嬉しいな。


なんかさっきの出来事といえ、嬉しい事が立て続けに起こりすぎててちょっと怖い。


そして顔のニヤけが止まらない。


自然と口角が上がってしまう。
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