Dear you,(拝啓、あなたへ)
夢を、見た。
「お姉ちゃーん!遊ぼーよ!」
私のことを、“お姉ちゃん”と呼ぶのは、妹の紗南(さなみ)。まだ、5歳の時だ。元気で優しくて記憶力のいい紗南。紗南は、文学を小さい頃から読んでいてどこで知ったの?と思うくらいの、難しい言葉を言っていたり。
例えば、私が慌てふためいていると「狼狽」という言葉を言ったり、蔑むという言葉も何もかも知っていた。
残念ながら、もうあの優しかった紗南には会えない。
「はい、はい。何して遊ぶ?」
「ボードゲーム!」
「オセロ?」
「うん!」
こんなにも、元気のいい紗南がある日病で倒れた。
「お姉ちゃーん!遊ぼーよ!」
私のことを、“お姉ちゃん”と呼ぶのは、妹の紗南(さなみ)。まだ、5歳の時だ。元気で優しくて記憶力のいい紗南。紗南は、文学を小さい頃から読んでいてどこで知ったの?と思うくらいの、難しい言葉を言っていたり。
例えば、私が慌てふためいていると「狼狽」という言葉を言ったり、蔑むという言葉も何もかも知っていた。
残念ながら、もうあの優しかった紗南には会えない。
「はい、はい。何して遊ぶ?」
「ボードゲーム!」
「オセロ?」
「うん!」
こんなにも、元気のいい紗南がある日病で倒れた。