すずらんを添えて 幸せを
「蘭ー、おめでとう!」
マンションに帰ると、お母さんが玄関で出迎えてくれた。
この日お母さんは仕事を休んで聴きに来てくれていた。
「ありがとう!仕事お休みしてもらってごめんね」
「なーに言ってんのよ。蘭の晴れ舞台見られてすっごく嬉しかった。上手だったわよー、蘭の演奏」
「ありがとう。ねえ、お姉ちゃんは?」
てっきり喜んで飛びついてきてくれると思ったのに、未だに姿が見えない。
「あー、鈴ね。なんかブツブツ呟いてるの。『どういうことかなの?納得いかない!』とか言って」
「ええ?!それって、審査結果に納得してないってこと?うちが東関東に行くのはおかしいとか?」
「いや?そうじゃないと思うんだけど。とにかく入りなさい」
玄関に立ったままだった私は、ようやく靴を脱いで上がる。
マンションに帰ると、お母さんが玄関で出迎えてくれた。
この日お母さんは仕事を休んで聴きに来てくれていた。
「ありがとう!仕事お休みしてもらってごめんね」
「なーに言ってんのよ。蘭の晴れ舞台見られてすっごく嬉しかった。上手だったわよー、蘭の演奏」
「ありがとう。ねえ、お姉ちゃんは?」
てっきり喜んで飛びついてきてくれると思ったのに、未だに姿が見えない。
「あー、鈴ね。なんかブツブツ呟いてるの。『どういうことかなの?納得いかない!』とか言って」
「ええ?!それって、審査結果に納得してないってこと?うちが東関東に行くのはおかしいとか?」
「いや?そうじゃないと思うんだけど。とにかく入りなさい」
玄関に立ったままだった私は、ようやく靴を脱いで上がる。