すずらんを添えて 幸せを
第十四章 ランの花束
コンクールに向けての練習が続く。
全体としての合奏はもちろん、私と奏也先輩の居残りレッスンも毎日行われた。
帰り道でも二人で、この部分はもっとこうしようとか、明日はこんなふうに吹いてみようか、などと話し合いながら帰った。
同じ目標に向かって、心を1つにして努力する。
恋人のフリ、というよりは、戦友のような気がしていた。
東関東大会は9月の中旬に行われる。
他の部の3年生はとっくに部活を引退し、受験勉強に専念している。
奏也先輩を初め、うちの部の先輩達は、受験勉強をしながらもコンクールに向けての練習で大変そうだった。
やがて夏休みが終わり、学校の授業が始まる。
部活の時間が限られてきて、私はますます焦りを感じながら必死で練習した。
そしてついに、東関東大会の本番の日がやって来た。
全体としての合奏はもちろん、私と奏也先輩の居残りレッスンも毎日行われた。
帰り道でも二人で、この部分はもっとこうしようとか、明日はこんなふうに吹いてみようか、などと話し合いながら帰った。
同じ目標に向かって、心を1つにして努力する。
恋人のフリ、というよりは、戦友のような気がしていた。
東関東大会は9月の中旬に行われる。
他の部の3年生はとっくに部活を引退し、受験勉強に専念している。
奏也先輩を初め、うちの部の先輩達は、受験勉強をしながらもコンクールに向けての練習で大変そうだった。
やがて夏休みが終わり、学校の授業が始まる。
部活の時間が限られてきて、私はますます焦りを感じながら必死で練習した。
そしてついに、東関東大会の本番の日がやって来た。