【女の事件】黒いマタニティドレス
第10話
それから3日の間にこうじの家では、次々とややこしい事件が立て続けに発生した。
行方不明になっているかよこと赤ちゃんとひろむの弟をめぐって、双方の実家の家族がこうじの家に来るようになった。
大パニックを起したこうじの両親は、冷静さを失った。
それと同時にこうじとひさこの気持ちが大きく壊れた。
ひさこは、あの事件が発生した日を境に脂ぎった食べ物やアルコール濃度がめちゃめちゃ高いお酒ばかりを摂るようになった。
こうじは、光井や室積方面のスーパーマーケットの衣料品コーナーに加えて国道沿いにある大型SCの中にあるランジェリーの専門店にも行くようになった。
こうじの心は、きわめて危険な状態におちいった。
そして、10月23日…
最悪の日がやって来た。
時は、朝9時過ぎだった。
危険を察知したこうじは、前夜に荷造りをした。
同時に、すぐに逃げ出せるようにくつをはいた。
これで逃げ出す準備が整った…
ボストンバッグの中には、着替え・当面の生活に必要な資金・2000万円が入っている預金通帳と印鑑・コミック本・小説本が入っていた。
一ヶ月に20万ずつ使用すれば、10年くらいは持つ…
なんとか生きていくことができる…
あとは、逃げ出すルートを確認するだけだ…
逃げ出すルートは、家の裏口から勝手口…である。
ルートを確認したあと、こうじは部屋に戻った。
部屋に戻ったあと、ドアにカギをかけてカーテンをしめた〜部屋の灯りを薄暗くした。
そして、いつものように押し入かよこの遺体を取り出した。
そして、かよこの遺体にマタニティインナーとマタニティ服を着せた。
その後、いつものようにかよこの身体をむさぼった。
それから数時間後であった。
一階の居間にかよこの両親と兄夫婦とこうじの両親がいた。
ひろむがかよこに対して暴力をふるっていた…
かよこの両親は、こうじの両親に対して説明を求めた。
こうじの両親は、思い切り困り果てた。
「ですから、ひろむくんはかよこさんと赤ちゃんを大事にしています…私たちが大丈夫と言うてるのになぜわかってくれないのですか!?」
「お願いですから…私たちをいじめないで下さい!!うちは今、ふたりの子どもの問題が深刻になっているので頭が痛いのです…」
この時、家の居間はきわめて危険な状態におちいった。
こうじは、逃げ出す前にかよこの遺体に着けているマタニティ服をナイフでズタズタに切り裂いた。
つづいて、マタニティインナーを思いきり汚した。
その後、遺体をナイフで切りつけた。
そして、遺体を毛布でくるんでロープで固定した。
その後、押し入れにしまいこんだ。
この時、こうじがボストンバッグを持って裏口から勝手口を通って脱出した。
それから2分後であった。
部屋の入口にて…
こうじの父親がよりし烈な声をあげた。
「こうじ!!話があるから降りてこい!!」
(ガーン!!)
こうじの父親は、右足でドアをけとばした。
思い切りブチ切れたこうじの父親は、カギをもってこいと言うた。
「おい!!早く合鍵《カギ》を持ってこい!!」
こうじの母親は、大急ぎで合鍵《カギ》を持って来た。
こうじの母親は、父親に合鍵《カギ》を渡した。
父親は、母親から受け取った合鍵《カギ》を使ってドアを開けた。
(ガチャ…)
この時、こうじは部屋にいなかった。
逃げられた…
こうじの父親は、右手に作ったにぎりコブシをブルブル震わせた。
よりし烈な怒りに震えている父親は、怒った表情で言うた。
「おい!!部屋の中を探せ!!」
こうじの母親は、部屋の中を探した。
「あなた…あなたも一緒に探して下さい!!」
「分かった…」
こうじの父親は、ブツブツと言いながら部屋の中を物色《ぶっしょく》した。
この時だった。
(ガラッ!!バサバサ!!)
こうじの母親が押し入れを開けた。
この時、押し入れの中からランジェリーやマタニティインナーなどが大量になだれ込んだ。
「ヒィィィィィ!!」
それを見たこうじの母親が叫び声をあげた。
父親は、おどろいた声で母親に言うた。
「どうしたのだ!?」
「あなた!!これどういう事よ!?」
「何だこれは一体!!」
こうじの父親は、真っ青な表情で言うた。
「どうしてこうじの部屋に、女ものの下着があるのだ…」
この時であった。
こうじの母親が毛布でくるまれていて、ロープで固定された大きい荷物を発見した。
不審に思った母親は、ハサミでロープを切ったあと開封した。
そしたら…
「ギャァァァァァァァ!!」
こうじの母親が恐ろしい悲鳴をあげた。
毛布の中からかよこの遺体があらわになった。
刃渡りの鋭いナイフでズタズタに切り裂かれたマタニティ服を着ていた…
マタニティインナーがどす黒く汚れていた…
「かよこ!!」
「かよこ!!」
かよこの実家の家族たちは、叫び声をあげながらかよこを呼んだ。
しかし、かよこは応答しなかった。
それから一時間後であった。
こうじの家に山口県警《けんけい》の捜査員たちが家宅捜索に入った。
家の近辺がキンパクした空気に包まれた。
山口県警《けんけい》は、こうじがかよこをレイプして殺したと決めつけたあと捜査本部を立ち上げた。
山口県警《けんけい》は、こうじを殺人罪で逮捕するための逮捕状《しょめん》を即座に発行した。
同時に、警察庁はこうじを特別手配容疑者リストに登録した。
さらにその上に、家の庭の大きめの水槽からかよことひろむの赤ちゃんの遺体が発見された。
その頃であった。
行方不明になっていたひろむが北九州市若松区にある岸壁で遺体となって発見された。
ひろむは、家出したあと戸畑にある知人の組長《おやぶん》の家に転がり込んだ…
ひろむは、そこで揉め事を起した…
その後、ドラム缶に押し込められたあとコンクリ詰めにされた…
そして、海に沈められた…
…と言うことであった。
それから5日後であった。
ひろむの両親がかよこに対して暴力をふるっていたことを知っていたのに止めなかったことをケーサツに話した。
これにより、ひろむの両親は法律にテイショクする容疑でケーサツに逮捕された。
ひろむは、被疑者死亡の状態で山口地検《ちけん》に書類送検された…
それから10日後であった。
こうじの両親とひさこは、家に火を放って一家心中をした。
ひろむの実家の家族たちも、一家心中で命を絶った。
警察庁の特別手配リストに登録されたこうじは、今も逃走中である。
一体、どこへ行ったのだろうか?
【前編おわり】
行方不明になっているかよこと赤ちゃんとひろむの弟をめぐって、双方の実家の家族がこうじの家に来るようになった。
大パニックを起したこうじの両親は、冷静さを失った。
それと同時にこうじとひさこの気持ちが大きく壊れた。
ひさこは、あの事件が発生した日を境に脂ぎった食べ物やアルコール濃度がめちゃめちゃ高いお酒ばかりを摂るようになった。
こうじは、光井や室積方面のスーパーマーケットの衣料品コーナーに加えて国道沿いにある大型SCの中にあるランジェリーの専門店にも行くようになった。
こうじの心は、きわめて危険な状態におちいった。
そして、10月23日…
最悪の日がやって来た。
時は、朝9時過ぎだった。
危険を察知したこうじは、前夜に荷造りをした。
同時に、すぐに逃げ出せるようにくつをはいた。
これで逃げ出す準備が整った…
ボストンバッグの中には、着替え・当面の生活に必要な資金・2000万円が入っている預金通帳と印鑑・コミック本・小説本が入っていた。
一ヶ月に20万ずつ使用すれば、10年くらいは持つ…
なんとか生きていくことができる…
あとは、逃げ出すルートを確認するだけだ…
逃げ出すルートは、家の裏口から勝手口…である。
ルートを確認したあと、こうじは部屋に戻った。
部屋に戻ったあと、ドアにカギをかけてカーテンをしめた〜部屋の灯りを薄暗くした。
そして、いつものように押し入かよこの遺体を取り出した。
そして、かよこの遺体にマタニティインナーとマタニティ服を着せた。
その後、いつものようにかよこの身体をむさぼった。
それから数時間後であった。
一階の居間にかよこの両親と兄夫婦とこうじの両親がいた。
ひろむがかよこに対して暴力をふるっていた…
かよこの両親は、こうじの両親に対して説明を求めた。
こうじの両親は、思い切り困り果てた。
「ですから、ひろむくんはかよこさんと赤ちゃんを大事にしています…私たちが大丈夫と言うてるのになぜわかってくれないのですか!?」
「お願いですから…私たちをいじめないで下さい!!うちは今、ふたりの子どもの問題が深刻になっているので頭が痛いのです…」
この時、家の居間はきわめて危険な状態におちいった。
こうじは、逃げ出す前にかよこの遺体に着けているマタニティ服をナイフでズタズタに切り裂いた。
つづいて、マタニティインナーを思いきり汚した。
その後、遺体をナイフで切りつけた。
そして、遺体を毛布でくるんでロープで固定した。
その後、押し入れにしまいこんだ。
この時、こうじがボストンバッグを持って裏口から勝手口を通って脱出した。
それから2分後であった。
部屋の入口にて…
こうじの父親がよりし烈な声をあげた。
「こうじ!!話があるから降りてこい!!」
(ガーン!!)
こうじの父親は、右足でドアをけとばした。
思い切りブチ切れたこうじの父親は、カギをもってこいと言うた。
「おい!!早く合鍵《カギ》を持ってこい!!」
こうじの母親は、大急ぎで合鍵《カギ》を持って来た。
こうじの母親は、父親に合鍵《カギ》を渡した。
父親は、母親から受け取った合鍵《カギ》を使ってドアを開けた。
(ガチャ…)
この時、こうじは部屋にいなかった。
逃げられた…
こうじの父親は、右手に作ったにぎりコブシをブルブル震わせた。
よりし烈な怒りに震えている父親は、怒った表情で言うた。
「おい!!部屋の中を探せ!!」
こうじの母親は、部屋の中を探した。
「あなた…あなたも一緒に探して下さい!!」
「分かった…」
こうじの父親は、ブツブツと言いながら部屋の中を物色《ぶっしょく》した。
この時だった。
(ガラッ!!バサバサ!!)
こうじの母親が押し入れを開けた。
この時、押し入れの中からランジェリーやマタニティインナーなどが大量になだれ込んだ。
「ヒィィィィィ!!」
それを見たこうじの母親が叫び声をあげた。
父親は、おどろいた声で母親に言うた。
「どうしたのだ!?」
「あなた!!これどういう事よ!?」
「何だこれは一体!!」
こうじの父親は、真っ青な表情で言うた。
「どうしてこうじの部屋に、女ものの下着があるのだ…」
この時であった。
こうじの母親が毛布でくるまれていて、ロープで固定された大きい荷物を発見した。
不審に思った母親は、ハサミでロープを切ったあと開封した。
そしたら…
「ギャァァァァァァァ!!」
こうじの母親が恐ろしい悲鳴をあげた。
毛布の中からかよこの遺体があらわになった。
刃渡りの鋭いナイフでズタズタに切り裂かれたマタニティ服を着ていた…
マタニティインナーがどす黒く汚れていた…
「かよこ!!」
「かよこ!!」
かよこの実家の家族たちは、叫び声をあげながらかよこを呼んだ。
しかし、かよこは応答しなかった。
それから一時間後であった。
こうじの家に山口県警《けんけい》の捜査員たちが家宅捜索に入った。
家の近辺がキンパクした空気に包まれた。
山口県警《けんけい》は、こうじがかよこをレイプして殺したと決めつけたあと捜査本部を立ち上げた。
山口県警《けんけい》は、こうじを殺人罪で逮捕するための逮捕状《しょめん》を即座に発行した。
同時に、警察庁はこうじを特別手配容疑者リストに登録した。
さらにその上に、家の庭の大きめの水槽からかよことひろむの赤ちゃんの遺体が発見された。
その頃であった。
行方不明になっていたひろむが北九州市若松区にある岸壁で遺体となって発見された。
ひろむは、家出したあと戸畑にある知人の組長《おやぶん》の家に転がり込んだ…
ひろむは、そこで揉め事を起した…
その後、ドラム缶に押し込められたあとコンクリ詰めにされた…
そして、海に沈められた…
…と言うことであった。
それから5日後であった。
ひろむの両親がかよこに対して暴力をふるっていたことを知っていたのに止めなかったことをケーサツに話した。
これにより、ひろむの両親は法律にテイショクする容疑でケーサツに逮捕された。
ひろむは、被疑者死亡の状態で山口地検《ちけん》に書類送検された…
それから10日後であった。
こうじの両親とひさこは、家に火を放って一家心中をした。
ひろむの実家の家族たちも、一家心中で命を絶った。
警察庁の特別手配リストに登録されたこうじは、今も逃走中である。
一体、どこへ行ったのだろうか?
【前編おわり】