【女の事件】黒いマタニティドレス
第7話
かよこと赤ちゃんとひろむの弟が殺された事件が発生した日から3日後であった。

ひろむが音信不通になった…

職場の人たちは、ひろむのことを心配していた…

その一方で、ひろむがかよこに対してDVを加えていたことが明らかになった。

家にかよこの実家の家族から問い合わせの電話が入った。

かよこがひろむからDVの被害を受けていることをかよこの友人たちから聞いた…

どう言うことなのか説明してほしい…

こうじの両親は、かよこの実家の家族に対して『ひろむくんはかよこさんと赤ちゃんを大事にしています…』と言い切った。

それと同時に、ひろむの実家の家族からも『(ひろむの弟)が帰宅していない…』と言う電話があった。

こうじの両親は『ひろむくんはきょうだいはいないと言うてましたよ…』と言うて否定した。

こうじの両親は、かよことひろむの実家の家族たちから問い詰められたのでものすごくうんざりとなった。

あの日を境に、家族の関係が大きく壊れた。

こうじの両親が帰宅する時間が深夜4時から5時の間になった。

ひさこも夜遊びをするようになった。

家庭は、崩壊の一方手前の危機にひんした。

それと比例するように、こうじは光井や室積にあるスーパーマーケットの衣料品コーナーに行くようになった。

こうじがかよこと同じサイズのブラジャーとビキニショーツのセットを購入していた…

レジで精算を済ませたあと、逃げるようにスーパーから出て行った…

その様子が近所の奥さまたちに目撃された…

近所の奥さま方は、おかしくなったこうじを見て、ひそひそと言い合った。

秋月の息子さんは、いつからヘンタイになったのかしらね…

しかし、こうじ本人はそんなことはおかまいなくヘーゼンとした表情で帰宅した。

こうじが帰宅した時であった。

家の居間にひさこがいた。

ひさこは、ゴロンと横になっていた。

テレビの画面には、山口放送が映っていた。

この時間は、特別ワイド番組が放送されていた。

テーブルの上には、カルビーポテトチップスとチーズがこってりしている焼きそばピザと1・5リットルのコカ・コーラが置かれていた。

ひさこは、大きな口を開けて高笑いしていた。

こうじは、ひとことも言わずに居間を通り過ぎた。

それから数分後であった。

こうじは、部屋のドアのカギをかけたあと窓のカーテンをしめた。

その後、部屋の灯りを薄暗くした。

そして、押し入れからかよこの遺体を出した。

こうじは、かよこの遺体をベッドに寝かせたあと、スーパーマーケットで購入したブラジャーとビキニショーツをつけた。

その後、かよこの遺体を激しくむさぼった。

こうじは、両親が帰宅をする30分前にかよこの遺体を押し入れに隠した。

その後、シャワーを浴びに浴室に行った。

そしてこうじは、朝寝坊をした。

居間にいるひさこは、大きなイビキをかいて寝ていた。

テレビの画面は、放送が終了したあとの試験画面が映っていたと同時にビーッと言う音が響いていた。

そうしたことがさらに数日に渡って続いた。

こうじは、光井や室積方面にあるスーパーマーケットの衣料品コーナーでブラジャーとビキニショーツを買いあさった。

さらにこうじは、西松屋(マタニティ専門店)でマタニティインナーとマタニティ服を購入した。

こうじが部屋の中でなにをしているのか…と言うことをひさこは知らない…

そうした無関心が原因で、取り返しのつかない事態をまねいた。
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