くの一反省帖2〜カステラが待ってる〜
「うわぁあ〜ハデに燃えてる…」

白雪が藩邸の裏手を見上げると豪快な火事場が見える。

「火付けとは…不埒千万。賊を捕らえ今までの汚名を返上するまで」

素早く着替えた十兵衛は早速現場へ迎う準備を整える。

この手の事には足手まといの白雪は

「朧っ!早く起きりぃよ。アンタの大好きな火事よ」

とグースカいびきかいて熟睡中の朧を揺さ振る。

果たしてこのぐらいでこの能天気女が目を覚ますのか?
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