くの一反省帖2〜カステラが待ってる〜
白煙が立ち込める中、何かごそごそやってた朧が

「これであたしがヒロインよ」

と叫び足下の一本の縄を引っ張る。

「うおっ!」

左門の声も響く

「く…不覚…お主を小娘と侮り不覚をとったわ」

悔しそうな左門

その身体は縄でぐるぐる巻きにされていた。

その横で

「ぬははは〜あたしって凄かろ?」

と高笑いを上げる朧

殺虫剤をものともしない朧にとって灰煙など屁みたいなもの。

「さて…敵の重要人物も捕らえたし…これからがっつり尋問して…ご褒美もらった」

灰まみれの屋敷内でほくそ笑みを浮かべる朧は、お婆さんの様に白髪まみれになっていた。
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