インハウスローヤーは私を妻にして専務になりたいだけ ~なのに待っていたのは溺愛でした~
アフタヌーンティーを堪能した私たちは、博物館を後にした。その頃は夕日が傾きかけていたのだけれど、都心に戻ってくるころには空は藍色に染まっていた。
「London bridge is falling down,ふんふんふん~♪」
高速道路を走る義貴さんの車の中。束の間の里帰りをしたみたいな、懐かしい気持ちになって、つい子供の頃によく口ずさんでいた曲を歌ってしまった。
この歌を最後に歌ったのは、ウェストミンスター橋でのあの事故の直前だ。悲しくなるから、歌えなかった。けれど、今、自然に口ずさんでしまった。
きっと、あの事故の記憶を乗り越えられてしまうくらい、今、私は幸せなのだと思う。
懐かしい記憶、優しい家族の話をした私の為に、今日のデートをプランニングしてくれた義貴さんの想いを、胸に刻むようにしかと受け止める。
どうしよう、それだけで胸がいっぱいだ。
「London bridge is falling down,ふんふんふん~♪」
高速道路を走る義貴さんの車の中。束の間の里帰りをしたみたいな、懐かしい気持ちになって、つい子供の頃によく口ずさんでいた曲を歌ってしまった。
この歌を最後に歌ったのは、ウェストミンスター橋でのあの事故の直前だ。悲しくなるから、歌えなかった。けれど、今、自然に口ずさんでしまった。
きっと、あの事故の記憶を乗り越えられてしまうくらい、今、私は幸せなのだと思う。
懐かしい記憶、優しい家族の話をした私の為に、今日のデートをプランニングしてくれた義貴さんの想いを、胸に刻むようにしかと受け止める。
どうしよう、それだけで胸がいっぱいだ。