その溺愛、契約要項にありました?〜DV婚約者から逃れたら、とろ甘な新婚生活が待っていました〜
26 名前*【ラッセル視点】
「っあぁ、んっ……そこっ! だめっ…ぁああン‼︎」
昨晩から共にするようになった夫婦の寝室は、こだわりにこだわって新調した家具の独特の臭いがまだわずかに残っている。しかしそんな事が気にならないほど、この部屋では彼女の香りに溺れる。
香油なのか、石鹸なのか、はたまた元来彼女が持つ香りなのか、甘やかで、咲きたての若い薔薇の花を彷彿させるその香りは、俺を酔わせて一層夢中にさせる。
身体をつなげてからもう何度も絶頂を迎えた妻は、ひくひくと身体を弛緩させて可愛らしい声を上げてまた自分の下で達している。
昨日は、可愛そうなくらい痛みを我慢していた彼女だが、どうやら彼女の身体も初夜の行為で慣れてくれたらしく、今夜は随分と可愛らしい反応を示してくれる。
最初は初めて味わう快楽というものと、それに乱れる制御しきれない自身の痴態に戸惑っていた彼女だが、そんな事を考えられないほどに攻め立てれば、今はもう羞恥を感じる暇もないほどに余裕をなくしてしまっているようだ。
そんな彼女があまりにも可愛らしく、そして時に煽情的で、こちらの理性を保つのに苦労するほどには自分自身もそろそろ余裕がなくなってきている。
キュンキュンと締め付けて来た彼女の中が、ゆっくりと緩んで、それと同時に彼女の息遣いも落ち着いて来る。
こちらを見上げる瞳は潤んでいながら、どこかまだぼんやりしている様子で……それなのに彼女の頭の横でつないだ手にはしっかり握り返すように力が込められていた。
「大丈夫か?」
そう問えば、彼女は小さく頷いてまた少し頬を紅潮させる。そんなところが初々しくてかわいらしくて、更にめちゃくちゃにしたくなるのだが、慣れない彼女に無理を強いるべきではないと、そこは押さえる。
握りしめた手を離して彼女の髪を梳き、頬を撫でると心地よいのか彼女が頬を摺り寄せてくる。
「痛くはないな?」
「ん、大丈夫」
久しぶりに彼女から出た喘ぎ声以外の声は少し掠れていて、それすらも官能的だ。
思わず唇を重ねて、舌を絡めれば随分慣れて来たのか彼女も答えるように応じてくる。
「んんっ……ふぁっ! んぅっ、ン」
舌を絡めながらやわやわと彼女の胸を押しつぶし、時折いたずらにその先端をいじれば、舌を絡めながらも彼女が小さく鳴きだして、中がひくりとうねりだす。
あぁ、まずい。
予想はしていたが……本当に溺れてしまう。
自分が企んだ契約結婚ではあるが、これほど彼女に夢中になり骨抜きになってしまっては、すぐに彼女に自分の思惑もばれてしまうだろう。
「っふぁあああっ!」
彼女が唇を振り切って、一層大きく鳴いた。
どうやら彼女を求める気持ちが高まったせいか、無意識に腰の抽送を再開していたらしい。
たまらないと言った様子で、腰を浮かせる彼女の腰をしっかりとつかんで、少し前に見つけた彼女と俺の悦い所を擦り上げる。
彼女も今日はもうずいぶんと疲れているし、自分もそろそろ限界だった。
「あぁああっ、だめぇ! あぁっ……お願いっ!もっ……そこっきちゃうぅっ!」
バタバタと快感を逃すように、さ迷わせている彼女の手をもう一度つかんで、今度は頭の上に押し付ける。
ふるりと揺れる胸に顔を寄せ、吸い上げれば、一層彼女の香が強くなって、それが更に欲を掻き立てていく。
「っティアナ!……ティアナ!」
切なく求めるように名を呼べば、彼女の中が更にうねって強く締め付けてくる。
「んっあぁああっ…。ラッセルっ!」
応えるように彼女も名前を呼んでくれる。恐らく出会ってから初めての事だ。
あぁまずい、それだけでもいけそうだ、でも……。
「ラースだよ、ティア。ラースって呼んで」
いずれ彼女にそう呼んでもらえないだろうかと思っていた、家族とごく親しい友人しか呼ばない特別な愛称を、乱れ切って朦朧とし始めた彼女の耳元でまるで刷り込むように囁いて、そして一度深く腰を突き上げる。
「はっ、ぁあああっ! らぁ…すっ! ラースっ! っぁ――――――!」
「っ…ティアっ! ティアナッ!」
突然の大きな刺激に、彼女はなすすべもなく腰を震わせて達した。俺の名を呼びながら。
そうして彼女に引きずり込まれるように、俺自身も限界を迎えた。
昨晩から共にするようになった夫婦の寝室は、こだわりにこだわって新調した家具の独特の臭いがまだわずかに残っている。しかしそんな事が気にならないほど、この部屋では彼女の香りに溺れる。
香油なのか、石鹸なのか、はたまた元来彼女が持つ香りなのか、甘やかで、咲きたての若い薔薇の花を彷彿させるその香りは、俺を酔わせて一層夢中にさせる。
身体をつなげてからもう何度も絶頂を迎えた妻は、ひくひくと身体を弛緩させて可愛らしい声を上げてまた自分の下で達している。
昨日は、可愛そうなくらい痛みを我慢していた彼女だが、どうやら彼女の身体も初夜の行為で慣れてくれたらしく、今夜は随分と可愛らしい反応を示してくれる。
最初は初めて味わう快楽というものと、それに乱れる制御しきれない自身の痴態に戸惑っていた彼女だが、そんな事を考えられないほどに攻め立てれば、今はもう羞恥を感じる暇もないほどに余裕をなくしてしまっているようだ。
そんな彼女があまりにも可愛らしく、そして時に煽情的で、こちらの理性を保つのに苦労するほどには自分自身もそろそろ余裕がなくなってきている。
キュンキュンと締め付けて来た彼女の中が、ゆっくりと緩んで、それと同時に彼女の息遣いも落ち着いて来る。
こちらを見上げる瞳は潤んでいながら、どこかまだぼんやりしている様子で……それなのに彼女の頭の横でつないだ手にはしっかり握り返すように力が込められていた。
「大丈夫か?」
そう問えば、彼女は小さく頷いてまた少し頬を紅潮させる。そんなところが初々しくてかわいらしくて、更にめちゃくちゃにしたくなるのだが、慣れない彼女に無理を強いるべきではないと、そこは押さえる。
握りしめた手を離して彼女の髪を梳き、頬を撫でると心地よいのか彼女が頬を摺り寄せてくる。
「痛くはないな?」
「ん、大丈夫」
久しぶりに彼女から出た喘ぎ声以外の声は少し掠れていて、それすらも官能的だ。
思わず唇を重ねて、舌を絡めれば随分慣れて来たのか彼女も答えるように応じてくる。
「んんっ……ふぁっ! んぅっ、ン」
舌を絡めながらやわやわと彼女の胸を押しつぶし、時折いたずらにその先端をいじれば、舌を絡めながらも彼女が小さく鳴きだして、中がひくりとうねりだす。
あぁ、まずい。
予想はしていたが……本当に溺れてしまう。
自分が企んだ契約結婚ではあるが、これほど彼女に夢中になり骨抜きになってしまっては、すぐに彼女に自分の思惑もばれてしまうだろう。
「っふぁあああっ!」
彼女が唇を振り切って、一層大きく鳴いた。
どうやら彼女を求める気持ちが高まったせいか、無意識に腰の抽送を再開していたらしい。
たまらないと言った様子で、腰を浮かせる彼女の腰をしっかりとつかんで、少し前に見つけた彼女と俺の悦い所を擦り上げる。
彼女も今日はもうずいぶんと疲れているし、自分もそろそろ限界だった。
「あぁああっ、だめぇ! あぁっ……お願いっ!もっ……そこっきちゃうぅっ!」
バタバタと快感を逃すように、さ迷わせている彼女の手をもう一度つかんで、今度は頭の上に押し付ける。
ふるりと揺れる胸に顔を寄せ、吸い上げれば、一層彼女の香が強くなって、それが更に欲を掻き立てていく。
「っティアナ!……ティアナ!」
切なく求めるように名を呼べば、彼女の中が更にうねって強く締め付けてくる。
「んっあぁああっ…。ラッセルっ!」
応えるように彼女も名前を呼んでくれる。恐らく出会ってから初めての事だ。
あぁまずい、それだけでもいけそうだ、でも……。
「ラースだよ、ティア。ラースって呼んで」
いずれ彼女にそう呼んでもらえないだろうかと思っていた、家族とごく親しい友人しか呼ばない特別な愛称を、乱れ切って朦朧とし始めた彼女の耳元でまるで刷り込むように囁いて、そして一度深く腰を突き上げる。
「はっ、ぁあああっ! らぁ…すっ! ラースっ! っぁ――――――!」
「っ…ティアっ! ティアナッ!」
突然の大きな刺激に、彼女はなすすべもなく腰を震わせて達した。俺の名を呼びながら。
そうして彼女に引きずり込まれるように、俺自身も限界を迎えた。