あなたに夢中
スイーツデイ
待ちに待った土曜日。
待ち合わせ場所であるパフェ専門店の最寄り駅に到着した電車から降りて自動改札機を通ると、手を上げて居場所を知らせる渡辺君の姿が目に飛び込む。
「堀田さん!」
今日の彼は黒のパーカーにジーンズスタイル。大学生だと言っても充分通用するカジュアルな格好が似合っている。
一方の私は、仕事のときに着るオフホワイトのニットと黒のパンツを合わせてきた。普段と同じ地味な格好になってしまったのは、なにを着ていこうか悩めるほど服を持っていないからだ。
若さあふれる彼と控え目な格好の私。周りの人には、姉と弟のように見えるのかもしれない。
「行きましょうか」
「う、うん」
普段は感じない年齢差を気にしつつ歩を進めると、十分ほどで目的地であるパフェ専門店に着いた。
おやつタイムの午後三時すぎということもあり、店の前には入店待ちの列ができている。
「楽しみですね」
「うん」
最後尾に並んでパーカーのポケットに手を入れて微笑む様子は、真剣な表情で業務にあたる姿からは想像もつかないほどかわいらしく、待ち時間さえも楽しく感じる。
待ち合わせ場所であるパフェ専門店の最寄り駅に到着した電車から降りて自動改札機を通ると、手を上げて居場所を知らせる渡辺君の姿が目に飛び込む。
「堀田さん!」
今日の彼は黒のパーカーにジーンズスタイル。大学生だと言っても充分通用するカジュアルな格好が似合っている。
一方の私は、仕事のときに着るオフホワイトのニットと黒のパンツを合わせてきた。普段と同じ地味な格好になってしまったのは、なにを着ていこうか悩めるほど服を持っていないからだ。
若さあふれる彼と控え目な格好の私。周りの人には、姉と弟のように見えるのかもしれない。
「行きましょうか」
「う、うん」
普段は感じない年齢差を気にしつつ歩を進めると、十分ほどで目的地であるパフェ専門店に着いた。
おやつタイムの午後三時すぎということもあり、店の前には入店待ちの列ができている。
「楽しみですね」
「うん」
最後尾に並んでパーカーのポケットに手を入れて微笑む様子は、真剣な表情で業務にあたる姿からは想像もつかないほどかわいらしく、待ち時間さえも楽しく感じる。