あなたに夢中
残念ながら楽しい時間はあっという間に過ぎる。
大いに盛り上がったライブが終わり、興奮が冷めやらないまま階段を下りていると渡辺君に手を握られる。
「佳乃さん。こっちです」
どこに行くのだろうと思いながら、出口とは逆方向に歩いていく渡辺君に手を引かれて進む。すると彼は、階段裏の扉の前にいるスタッフに声をかけてゲストパスを掲示した。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
扉を開けてくれたスタッフにお礼を言って中に入る。
ライブTシャツを着た人たちが忙しなく往来しているこの場所は、どうやらバッグヤードらしい。
滅多に見ることのできない光景に視線を巡らせて歩いていると、案内係のスタッフが立ち止まってある控え室のドアをノックした。
そのドアには『Cosmo7様』と書かれた紙が張ってある。
すぐ近くにNAOKIがいると考えただけで、心臓が早鐘を打ち始める。
「どうぞ」
心の準備が整う間もなく、スタッフがドアを開ける。
背中に腕を回した渡辺君に促され、控え室に足を踏み入れた先には、ライブTシャツを着たCosmo7のメンバーの姿があった。
大いに盛り上がったライブが終わり、興奮が冷めやらないまま階段を下りていると渡辺君に手を握られる。
「佳乃さん。こっちです」
どこに行くのだろうと思いながら、出口とは逆方向に歩いていく渡辺君に手を引かれて進む。すると彼は、階段裏の扉の前にいるスタッフに声をかけてゲストパスを掲示した。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
扉を開けてくれたスタッフにお礼を言って中に入る。
ライブTシャツを着た人たちが忙しなく往来しているこの場所は、どうやらバッグヤードらしい。
滅多に見ることのできない光景に視線を巡らせて歩いていると、案内係のスタッフが立ち止まってある控え室のドアをノックした。
そのドアには『Cosmo7様』と書かれた紙が張ってある。
すぐ近くにNAOKIがいると考えただけで、心臓が早鐘を打ち始める。
「どうぞ」
心の準備が整う間もなく、スタッフがドアを開ける。
背中に腕を回した渡辺君に促され、控え室に足を踏み入れた先には、ライブTシャツを着たCosmo7のメンバーの姿があった。