あなたに夢中
さすが現役アイドル。照明などあたっていないのにキラキラと輝いて見える。
ライブの疲れを感じさせない爽やかな笑みを浮かべたNAOKIが私たちに気づき、すぐさま近づいてくる。
「来てくれたんだ!」
「ああ。紹介するよ。こちらは同じ部署で働いている堀田佳乃さん」
ふたりが親しげに会話を交わす様子を見て、呆気に取られている私に向かってNAOKIが頭をペコリと下げる。
「いつも兄がお世話になっています」
テレビやスマホ越しではなく、目の前で動いて話す生NAOKIに感動してしまい、挨拶もできずに立ち尽くす。しかしそれも束の間、NAOKIが口にしたある言葉に衝撃を受けて正気に戻る。
「えっ? 兄?」
「そう。NAOKIは俺の弟です」
素っ頓狂な声をあげて驚く私がおかしかったようだ。渡辺君はクスクスと笑ってうなずく。
「とある筋ってまさか……」
「はい。ゲストパスもグッズも直輝に用意してもらいました」
弟であるNAOKIに頼めば、ゲストパスもグッズも確実に手に入ると納得する。
ライブの疲れを感じさせない爽やかな笑みを浮かべたNAOKIが私たちに気づき、すぐさま近づいてくる。
「来てくれたんだ!」
「ああ。紹介するよ。こちらは同じ部署で働いている堀田佳乃さん」
ふたりが親しげに会話を交わす様子を見て、呆気に取られている私に向かってNAOKIが頭をペコリと下げる。
「いつも兄がお世話になっています」
テレビやスマホ越しではなく、目の前で動いて話す生NAOKIに感動してしまい、挨拶もできずに立ち尽くす。しかしそれも束の間、NAOKIが口にしたある言葉に衝撃を受けて正気に戻る。
「えっ? 兄?」
「そう。NAOKIは俺の弟です」
素っ頓狂な声をあげて驚く私がおかしかったようだ。渡辺君はクスクスと笑ってうなずく。
「とある筋ってまさか……」
「はい。ゲストパスもグッズも直輝に用意してもらいました」
弟であるNAOKIに頼めば、ゲストパスもグッズも確実に手に入ると納得する。