冷酷な御曹司は復讐愛に囚われる~没落令嬢の甘く淫猥な夫婦生活~
「……れて、ください」

体に力が入らなくて、小さな声で言う。

「うしろから、突いてください」

男のくぐもった笑い声が聞こえた。

「うしろ? 淫乱な女だな」

ちがう、そうじゃない、男に顔を見られずにすむからだ。

不意に体が反転させられて、脚を大きく割り開かれる。
どうして?と泣きそうになりながら見上げると、男は冷酷に片方の口端を上げた。

「君をどう抱くかは俺が決める」

一気に奥まで突かれ、私は背をのけぞらせた。両手を顔のそばに押さえ付けられ、いきなり激しい律動に襲われる。
< 2 / 15 >

この作品をシェア

pagetop