イヴの鳥籠~エリート貴公子の甘い執着愛
「それじゃあ決まり。
さて、そろそろあちらに戻って食べようか」

「……あ、」

私の返事に満足したテオドールさんが、床に座り込んだままだった私を立たせると、テーブルへと誘う。

そうだった。
食事を用意してくれていたことを忘れていた。

「ごめんなさい。せっかくのスープ、冷めてしまいましたよね」

「構わないさ。君と一緒に食べられるのなら、冷めていようがなんだろうがこの上ないご馳走だよ」

てらいもなく、蕩けるような笑みで言われてしまうと、私はただ顔を真っ赤にすることしかできなかった。

テオドールさんは椅子を引いてくれて、今度こそ私はお礼を言ってそっと腰掛けた。

用意された食事は、かぼちゃとミルクのスープもサンドイッチも、新鮮なフルーツもすべてがとても美味しかった。

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