イヴの鳥籠~エリート貴公子の甘い執着愛
◇◇◇◇

「それじゃあここからここまで、すべて貰うよ。あぁ、この1着だけは今持ち帰るからすぐに包んで。残りは屋敷に送るよう手配してくれ」

「かしこまりました…!」

僕は顔なじみの店員に指示をすると、ラッピングされていく1着のドレスを見つめる。

「テオドール様、今日は随分と機嫌がよろしいようですね」

「あぁ、今日やっと『面倒な仕事』が一つ片付いたし、帰ったら可愛い天使が待っているからね」

レースとシフォンがたっぷり使われたドレス。

きっとあの愛らしいアンゼリカによく似合うはずだ。


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