凡人の私は最強異能力者の貴方に恋をする。
新人類と旧人類
 20××年。突如、宇宙から新人類《しんじんるい》と呼ばれる種族が地球へとやってきた。
 第八銀河系団《だいはちぎんがけいだん》という遠い銀河から来た彼らは次々に地球へ降り立つと、「ミスティリオ」と呼ばれる異能力で世界をあっという間に支配した。
 これにより、地球は新人類によって支配される時代となる。新人類は地球人を旧人類《きゅうじんるい》と言って差別化すると、第八銀河系団の王族を頂点とする階級社会を構成した。
 その結果、殆どの地球人は制限のある生活を余儀なくされ、中でも政府関係者だった者は「レブル」と呼ばれて一番酷い迫害を受けることになった。
 しかし、世界の支配者である新人類の中には、その制度に難色を示す者がいた。「アレン・ウォール」もその一人である。
 新人類のやり方に疑問を持った彼は互いの種族を理解するために、一つの学園を設立した。

 その名は「流星学園《りゅうせいがくえん》」

 新人類はもちろん事、地球人の入学者も歓迎する唯一の学園である。
 そして、今日その学園に一人の少女が入学しようとしていた…。
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