記憶を求めて、触れた優しさ。
初めての恋
「俺の女って言ってくれたこと、嬉しかった、もうただの幼なじみじゃないね、私も好きだから」
「え、本当に言ってんのか」
「今までずっと見守ってくれてたんだね、なんかあった時助けてくれてたんだね、1番近くで私を支えてくれてたんだね」
嬉しかった、一緒に帰る約束も、私を守るためだったんだよね?
盗撮した写真のこと知ってたから、その日も心配して近くにいてくれてたんだよね。
「好きな女のためなら当たり前だ」
「ありがとう」
小さい時からずっと一緒にいたから、秀一のかっこよさ、見て気付かないふりしてた。
記憶がなくなって、近くで過ごしてるうちに、いつの間にか惚れてた。
私の初恋。
気づくのが遅すぎたね。