まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
「そう解釈していただいてけっこうですよー。あと、なにかご希望とかあります? できる限りはご要望にお答えさせていただきますけれども!」

 まるで、どこかの営業の人みたいなことを言い始めた。今の場合、優人の側には受け入れるしかないわけではあるけれど。

「健康で、温かな家族がいてくれたらそれで充分」
「謙虚! でも、神様のお詫びです。そんなわけにもいかないのです。美少女ハーレム作ったりとかします?」
「そういうのはいらないかなぁ……」

 恋愛願望皆無とは言わないが、美少女ばかり何人も侍らせたいという願望はない。好きな人に好きになってもらえたらそれでいい。

「んでは、魔術が使えるようにしましょう。鍛えたら鍛えただけ能力が伸びるようにもしておきますねー。だって、やりたいことがあっても全然上達しなかったら面白くないでしょ?」
「下手の横好きでもかまわないんだけど」
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