まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
「流星の追跡者――だったか? 息子を連れ戻ってくれて感謝する。後日、改めて王宮に招かせてくれ」
「光栄でございます、陛下」

 セリオンは父の言葉に固まってしまい、パーティーを代表してレナータが頭を下げる。

「みんな、またねえ」

 父に抱き上げられたテティウスは、皆にご機嫌で手を振る。
 こうして、テティウスの最初の冒険は幕を下ろしたのだった。
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