まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
「いえ、息子を救っていただいたんだもの。お礼を言うのはこちらだわ」
「そうだ。わが子がいなくなった時の恐怖は、思い出したくもない」
母と父が口々にそう言い、冒険者達は膝をついて頭(こうべ)を垂れる。
「殿下も、ご無事でようございました」
「ぼーずでいいよ?」
わざわざ殿下と呼んでくれたザイオスにそう言えば、彼は目を剥いた。意地悪をしたつもりはなかったのだが。
「あー……それは、ですな。殿下は普通の子供ではないので」
「ぼく、ふつうのこ」
「お前を普通と言うには無理がありすぎるだろうが――あっ」
いい勢いで突っ込んでしまったことに、セリオンは慌てて口を塞ぐ。王子を「お前」呼ばわりしてしまっては、首を跳ねられても文句は言えないのだ。
「ぶれいこー」
「そうだ。わが子がいなくなった時の恐怖は、思い出したくもない」
母と父が口々にそう言い、冒険者達は膝をついて頭(こうべ)を垂れる。
「殿下も、ご無事でようございました」
「ぼーずでいいよ?」
わざわざ殿下と呼んでくれたザイオスにそう言えば、彼は目を剥いた。意地悪をしたつもりはなかったのだが。
「あー……それは、ですな。殿下は普通の子供ではないので」
「ぼく、ふつうのこ」
「お前を普通と言うには無理がありすぎるだろうが――あっ」
いい勢いで突っ込んでしまったことに、セリオンは慌てて口を塞ぐ。王子を「お前」呼ばわりしてしまっては、首を跳ねられても文句は言えないのだ。
「ぶれいこー」