まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
五歳の誕生日、とはいえ、まだまだ小さい。他の子より少しばかり成長がゆっくりなのは、これはもうどうしようもないことだ。
まだ大がかりな誕生会は開かないと聞いていたので安心していたのだが、王家の「大がかりではない」を甘く見ていた。
招待客は、同年代の子供達三十名ほど。いずれも名門貴族の家系の子供である。
もう少し大きくなって、側近候補を選ぶ頃には、招待客に名門貴族の家に連なる下級貴族の子供や、優秀と認められた平民の子供なども加わるらしい。
(や、同年代の子供だけで三十人って――これだけで充分大事でしょう?)
『何言ってるの。隣の国の王子なんて、百人近く呼んでるのよ? 充分小規模でしょうが』
心の中で、ひそひそとナビーシャと囁(ささや)き合う。
まだ大がかりな誕生会は開かないと聞いていたので安心していたのだが、王家の「大がかりではない」を甘く見ていた。
招待客は、同年代の子供達三十名ほど。いずれも名門貴族の家系の子供である。
もう少し大きくなって、側近候補を選ぶ頃には、招待客に名門貴族の家に連なる下級貴族の子供や、優秀と認められた平民の子供なども加わるらしい。
(や、同年代の子供だけで三十人って――これだけで充分大事でしょう?)
『何言ってるの。隣の国の王子なんて、百人近く呼んでるのよ? 充分小規模でしょうが』
心の中で、ひそひそとナビーシャと囁(ささや)き合う。