まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
プリンの入った器を持っているのは、ヘスティアとそっくりなユスティナ。ユスティナと同じ形で黄色のドレスを身に着けている。ユスティナの髪型は、ハーフアップだ。
家族以外で双子の区別がつく人はほとんどおらず、ヘスティアが青系、ユスティナが黄色系を身に着けることが多いために、髪型と服の色で区別をしているらしい。
「ユスねえさま、はーやーく」
口を開けて待っているのに、プリンをすくったユスティナは、テティウスの口の前でスプーンを止めたまま。要求されて初めてスプーンを寄せてくれた。
「おいしい?」
「うん、おいち」
つるんとプリンを呑み込んで、テティウスはにこりとする。それを見ていたら、ヘスティアとユスティナもにっこりとした。
(姉様達、いつまでこれを続けるつもりなんだろうな……)
高橋優人、享年二十四歳。
気が付いたら、異世界で王子様になっていましたとさ。
家族以外で双子の区別がつく人はほとんどおらず、ヘスティアが青系、ユスティナが黄色系を身に着けることが多いために、髪型と服の色で区別をしているらしい。
「ユスねえさま、はーやーく」
口を開けて待っているのに、プリンをすくったユスティナは、テティウスの口の前でスプーンを止めたまま。要求されて初めてスプーンを寄せてくれた。
「おいしい?」
「うん、おいち」
つるんとプリンを呑み込んで、テティウスはにこりとする。それを見ていたら、ヘスティアとユスティナもにっこりとした。
(姉様達、いつまでこれを続けるつもりなんだろうな……)
高橋優人、享年二十四歳。
気が付いたら、異世界で王子様になっていましたとさ。