まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
彼女は森の中で生活しているエルフだから、どこにいても魔物の気配には敏感だ。このパーティーに発注されたのには、そんな事情もあるのだろう。
「これ、あげる」
「私とヘスアが作ったの。すぐに熱くなるから便利だと思うわ」
ユスティナとヘスティアが差し出したのは、小型の魔石コンロである。魔道具に書く術式の改良をナビーシャに手伝ってもらって作ったそうだ。
熱の魔石を作るのにヘスティアは苦労していたけれど、その分いい仕上がりになっているはずだ。
依頼の遂行中は、どうしたって野営が増える。その時、温かくておいしいものを食べられるかどうかで、作戦の成功率が大きく変わってくるものだ。
「そうだ、殿下。一応お耳に入れておいた方がいいと思う。殿下とスピラー伯爵令嬢が婚約するのではないかという噂が出回っているんだ」
「は?」
「これ、あげる」
「私とヘスアが作ったの。すぐに熱くなるから便利だと思うわ」
ユスティナとヘスティアが差し出したのは、小型の魔石コンロである。魔道具に書く術式の改良をナビーシャに手伝ってもらって作ったそうだ。
熱の魔石を作るのにヘスティアは苦労していたけれど、その分いい仕上がりになっているはずだ。
依頼の遂行中は、どうしたって野営が増える。その時、温かくておいしいものを食べられるかどうかで、作戦の成功率が大きく変わってくるものだ。
「そうだ、殿下。一応お耳に入れておいた方がいいと思う。殿下とスピラー伯爵令嬢が婚約するのではないかという噂が出回っているんだ」
「は?」