まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
「ううん、レナータがおしえてくれなかったら、ぼくしらないままだった。イヴちゃんとはなかよしだけど、ほかのこともちゃんとなかよくする」

 押しの強い貴族令嬢は苦手なのだが、いつまでもそんなことは言ってはいられないだろう。友人に害が及ぶのは避けなければ。

「そうそう、ひとつ、お願いしてもいいかしら?」
「なぁにー?」

 ネレアは、何を頼もうというのだろうか。

「スピラー伯爵の領地の子供達の援助をしたでしょう?」
「うん。ほかのりょーちのしせつでもすすめてるって、とうさまがいってた」
「食べるものには困らなくなったんだけど、建物の方まで手が回らなくてね。簡単に修理できるような方法、ないかな?」
「ネレアは、どうしてそれをしってるの?」
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