まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
第六章 魔物だって(相手によっては)怖くない
「ユスねえさま、きしたち、いそがしそう。なにかあった?」
「ああ……北の方が、思っていたより大事になっているみたい」
ここ数日、王宮が騒がしいのにテティウスは気づいていた。「流星の追跡者」達が出かけて行ってから十日ほど。
迷宮の結界は、今のところ問題ないらしいのだが、北からこちらに侵入してくる魔物の数がやけに増えたそうだ。冒険者達の調査結果も、まだ届いていないというのに。
「魔物は、そんなに遠くまで移動しない。何かあるはず」
「そうなの。ヘスの言う通り……魔物は縄張りっていうのがあって、そこから出てくるのは少ないらしいの。それが、国境を越えてこっちにくるって……何かあるのでしょうね」
「そうなの……? ナビ子しゃん、ユスねえさまのいうとおりなの?」
「ええ。普通は縄張りから出ることはないわね。絶対とは言いきれないけど……何か理由があるはずよ」
「ああ……北の方が、思っていたより大事になっているみたい」
ここ数日、王宮が騒がしいのにテティウスは気づいていた。「流星の追跡者」達が出かけて行ってから十日ほど。
迷宮の結界は、今のところ問題ないらしいのだが、北からこちらに侵入してくる魔物の数がやけに増えたそうだ。冒険者達の調査結果も、まだ届いていないというのに。
「魔物は、そんなに遠くまで移動しない。何かあるはず」
「そうなの。ヘスの言う通り……魔物は縄張りっていうのがあって、そこから出てくるのは少ないらしいの。それが、国境を越えてこっちにくるって……何かあるのでしょうね」
「そうなの……? ナビ子しゃん、ユスねえさまのいうとおりなの?」
「ええ。普通は縄張りから出ることはないわね。絶対とは言いきれないけど……何か理由があるはずよ」